蹴破り戸
「蹴破り戸」と聞いてそれが何なのか、その戸は何処に付いているものなのか、以外に知る方はあまり多くはないと思います。
そこで私どもガラス屋へ修繕依頼が御座いますので、蹴破り戸についてご紹介させていただきます。
おそらくマンションやアパート等の集合住宅にお住まいになった事がある方でも、この蹴破り戸と言っても、「それは何?」といった返事が帰ってくるくらい身近にあっても、それをその呼び名の通り蹴破る状況が平常時の生活では無い為、そんな状況に陥って、その後ガラス修理同様に直す事になった時に知る場合がある程度だと思います。
さて、その蹴破り戸ですが、集合住宅のベランダ・バルコニーのお隣と隔てている仕切り板・パネルの事を指します。
カルシウムや石膏等が素材となったボードとなっていて、割れやすく、災害時など緊急時に避難する際にこのパネルを蹴る叩くなどしてお隣や、避難器具が設置されているところへ出られるようになっている箇所に設置されたパネルが蹴破り戸となります。
洗濯物を干す際にでも側面をよく見ていただければ、「非常の際はここを蹴って(破って)隣戸へ避難を...」的な文言が、また、重要な避難路ともなる事から、「前に物を置かないで下さい」等の文言も記載されているのを目に出来るかもしれません。
割れやすくなっている蹴破り戸なので、時にベランダの窓ガラスと同じく、置物や、物干し竿等が当たって破損する事もあるでしょう。
その時には建物の管理者、若しくはガラス店までご一報ください。
蹴破り戸対応
バルコニーで作業をしていたところ、バランスを崩してひっくり返り、蹴破り戸に激突した際にヒビが入ってしまい、大家へ連絡して、業者を頼んで来てもらうと、そこで
出入りする窓の下部端のところに亀裂が有るのを指摘されました。
もっと広がったら直せば...と考えていたガラスでしたが、蹴破り戸と一緒に頼めば安くしてくれるみたいだったので、お願いし、我が家となる江東区のマンションでガラス交換をすぐしてもらい、別途発注をかけてもらった蹴破り戸は後日取り替えてもらいました。